社会は自分たちの手で変えられる
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アメリカ ペンシルバニアでは、
『ステイホーム要請や営業禁止令は違憲、自由を略奪する人権侵害』
だと判決が下されました。
https://www.aier.org/article/federal-court-holds-stay-at-home-orders-and-mandatory-business-closures-unconstitutional/
フランスやカナダでも、マスクにエビデンスはないと、ノーマスク側が勝訴しました。
🇨🇦https://twitter.com/naoko_pianist/status/1303992474289856512?s=21
🇫🇷https://twitter.com/you3_jp/status/1301646300140634112?s=21
世界はようやく正しい機能を取り戻すでしょうか?
今回、スウェーデン政府に対して、春の時点で
ロックダウンしないことに国民の理解があった、
その国民の佇まいや冷静な判断力はどこから来たのでしょう。
政治の話はタブーの様にされ、家族や友人、
半径数メートルの話しかしない事が多い日本の文化と、
積極的に社会や政治を語る西欧の人々。
皆の幸せ、本当の愛は何であるのか、
子供たちはどう育つと、どんな時代も自立して生きて行けるのか、
考えさせられる教育だと思います。
なぜピアニストがこの様な話をするかというと、
国際的な音楽家教育では、
音楽家にはパーソナリティ、自立した自分の意志や意見、視点が求められるからです。
その思考や哲学、感受性・観察眼がなければ、芸術を深く表現する事もできないとされます。
ただ先生のコピーを作るような教育はされる事がなく、
1人1人唯一の、先生とも違う自立した演奏家、芸術家を育んでゆきます。
本のレビューをランダムにご紹介。
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・スウェーデンの社会科教科書は、制度を理解することより、
生徒が議論し、考え、答えを導き出そうという態度を養うことに主眼が置かれている。
現実の事件(犯罪事象)などにどうアプローチし、
どのように考え、社会的参加を促すかが中心的関心となっている。
一方、日本のそれは、制度の理解をすることに主眼が置かれ、
非常に説教的である。
こうした延長線上に、選挙時の高投票率につながっていると解することができよう。
・もうひとつの特徴は、現実から目をそらさないで、
問題点をどう克服するかを議論させる教科書と、
現実の事象を表面的に記述しているだけの日本の教科書との違い。
・子供たちに真実を伝えて子供たち自身に考えさせようという、
誠実な印象を受けました。
章末の問題が、自分の頭で深く考えねば答えが出ないものばかりで、
私は全然自分の意見というものを持っていないと痛感させられました。
解答例が載ってないのもいい。
・詰め込み式でなく、
とにかく考えさせることが主目的においているのが素晴らしい。
・広告についての章ではこういうことが書いてある。
「若者は映画館でライフスタイルを買う」
という見出しからはじまり、
なぜ企業が莫大な費用を使ってまで広告を出すのか、
というようなことが書かれている。
何か物を買うとき、消費するときには、
なにか裏があったり意図があったりする、
というようなことを包み隠さずきちんと書いています。
その上で、判断するのはあなただということも。
・さらに、この教科書では
“社会は自分たちの手で変えられるんだ”
ということを説いています。
・様々な社会的な問題に出会ったときに
法的なこれだけの知識があれば社会的援助がどこで受けられるかも迷わないし、現実に立ち向かう勇気もわく。
社会のネガティブな側面を語っているが、
夢を壊すのではなく、そのような状況をどのように克服して行くのか、
に焦点を当てている本だと思う
・スウェーデンの中学生たちは「この教科書」から、
社会で暮らすルール、国民の役割りと義務、
男女の性差について、個々人の成長と可能性について、
コミューンという社会組織、社会保障についてなど、幅広い分野を学びながら、
○か、×か、と記憶した知識だけを問うのではなくて、
課題や体験談からいろいろな場面で考えるようになっています。
・もちろん愛と結婚についての章もある。
これについては、スウェーデンの少なくない人が、
インドでの(親が決める)幼年結婚に否定的であることが触れられたあとに、
スウェーデン人は親の義務を放棄しているという
南インドのマドロスのアロキアサミィさん(学校の先生)の意見、
「愛が結婚につながるのではなく(そんな愛は結婚生活の中で消え失せるだろう)、結婚の中で愛がはぐくまれるのだ」
という意見が載せられている。
(どちらが良いという書き方をしていない→本人が考える。)
・日本の中学校で教えている「公民」という教科では、
どちらかといえば政治や経済、社会の「枠組み」ばかりを指導しそれを丸暗記させる。
これに対し、福祉国家で知られるスウェーデンでは、
政治や経済、地域共同体といったなかで自分はどこに位置付けされ、どのような役割を果たし、
さらに自分は他者に対して何ができるかを指導している。
それは、日本の教育が「どんなことを知っているか」を重んじ、
米国では「どんなことができるか」を重視するのに対し、
スウェーデンでは「どんな人であるか」を大切にしていると読み取れる。
・あなた自身の、という題の通り。
スウェーデンは独自のコミューンがあるから「自治」という視点が強くて、
どうやって生計をたてるか、コミューンをどう維持していくか、
などなど正解がないことについて自分たちで考えていくための手がかりを与えてる感じ。
法律のこともわかりやすいし実際的。
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本物のポジティブは、
ネガティブを見つめ、それにブレずに向き合う力を持っている。
これらのレビューを見てその様に感じました☘️
最後に、本の中の詩をご紹介。
ドロシーローノルト作詞
あなた自身の社会―スウェーデンの中学教科書
https://www.amazon.co.jp/dp/4794802919/ref=cm_sw_r_cp_api_i_tjWxFbN0MD8B1
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