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Pianist 早川奈穂子 Official Blog

harmonie des fleurs * ハナのハーモニー

先生

Categoryart * 芸術 beaux-art * 美術
ここのところ、この間のコンサートのを見ていて、
小学校の時のクロッキーの時間を思い出していました。


北九州の日明小学校で5年生の時担任だった都留守先生はユニークな先生で
都留先生のクラスになった生徒は学内にいるときは全員裸足で1年間過ごします。
健康のためだったかな??
授業中も、運動場でもです^^
1年もすると足の裏が丈夫になってきます(笑)
床のごみに気づくため・・ともおっしゃっていたような。。

そしてもう1つ、下校する前に絵を描くのです。

クロッキーと言って、綿と墨をいれた瓶に毎日水を少し足して潤し、
床の上に1人1枚新聞紙を一番大きく広げ、そこに筆を使って
ランダムに2人1組で相手の姿を全員で描いてゆきます。
確か5分??の制限時間つきでした。
相手も自分を描いているので、みんな「描いている姿」ができあがります。
その中から先生が選んだものを黒板に何枚か貼って、先生が赤い筆で補正したりしながらも、
それぞれの作品を褒めて、どこがどう素晴らしいのか解説してくださいました。
これを毎日です。

髪の流れや人それぞれ違う鼻や手の形など細部を観察し、
大きな紙1枚の中に全身をおさめるバランスや、
動くような絵とはどんなものなのかを考えたり、
習字用の1つの筆で、線の太さも様々に描き分けて表情が出せる事を知ってゆきました。
そして、時間が短いので集中力を持って、見たものをそのまますぐに描いていかなければ完成しません。

今から思うととても貴重な経験をさせていただいていました。
毎日「友達を描く」という事で、自然と相手を見つめ
クラスメイトのちょっとした変化に気付いたり、
友達が描いた、顔と腕までの未完成な絵の中にも「素敵」を見つけたり、
そして、相手によって描かれた自分を絵で見ることで、自分を客観視する機会も与えられていたのかもしれません。


絵を描くのもきっと音楽と同じで、描こうとするもの、弾こうとするものに
意識を合わせていく作業なのだと思います。
合わせる事がうまくできればできるほど、その対象が持っている”そのもの”の内面をより表現できる。

これは人が相手でも同じだと思うのです。
相手が何を望んでいるのか、どんな経験や気持ちがその言葉を生んでいるのか、何に不安を持っているのか、
意識を合わせることができれば自然にそれが流れ込んできて
その向こうにその人がもつ優しさや輝きが見えてきます。

たぶんそんな訓練をさせられていたのでしょう(笑)
訓練は今も果てしなく続いていますが(^^*
意識を合わせるには、その対象に心からの愛情を持つことが一番近道だと、私は思います。


先生は休憩時間も運動場に水で絵を描いたり
バスケなどをしてよく遊んでくださいました。



さて、その先生が、今は門司市の小学校で校長先生となられ、図工に力を注ぐ学校として
今朝のフジテレビ「とくダネ!」で紹介されいたらしいのです。
私は見られなかったのですが

赴任されてから図画工作に力を入れ、そのことによって生徒同士の喧嘩による怪我がへり、コミュニケーション力が上がったそうです。
また、図工専門でない先生も図工時間のために自分の作品を作り、それが先生と生徒の距離も縮めたそう。。(フジテレビHPより。http://wwwz.fujitv.co.jp/tokudane/index.html


図工や体育、音楽、技術家庭科、習字・・などなどは、生きて行く上で、とても大切な”感性”を育む授業だと思います。
アイデア、発見、発想の転換・・などのために、どんな仕事にも感性は必要だし、人と関わらずに生きていくこともできないでしょう。
履修問題で置き去りにされているこれらの教科が
もっと大事にされると良いなぁと思う中、
都留先生が今も変わらず図工を熱心に指導されている事を知って、
とても嬉しく、ありがたく、幸せな気持ちになりました


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