flower border

Pianist 早川奈穂子 Official Blog

harmonie des fleurs * ハナのハーモニー

フォルテピアノの魅力。

Categoryart * 芸術 instrument * 楽器
今週は、川口成彦さんのご師匠さんでもあられる小倉貴久子さんが夫の楽器を試弾においでになられました☘️
ベルギーのブルージュ国際古楽コンクールで優勝されておられる、フォルテピアノの第一人者です。
プレイエルやエラールへたくさんのお話や情報、アドバイスをまっすぐにご誠実に頂けて、本当に感謝でした💕



お昼のいずみホールでのコンサートでは、1820年製のナネッテ・シュトライヒャーでの月光の第1音に心が震え、涙が出ました。
とても繊細で、深く、孤独で暗く、スピリチュアルな音。
ピリオド楽器は耳を澄まさないと聴こえにくいからこその、私たちの神経の集中。
大きな音が増える現代ですが、そんな音、時間がもっと増えるといいなと改めて思いました☘️

そしてそれぞれの楽器を多彩にコントロールされる小倉さんの凄さは、
弾いているからこそよく解ります。
昨年小倉さんにお会いでき目の前で演奏を拝見できましたことで
私はピリオド楽器の可能性・魅力をよりたくさん感じられ、世界が広がり
私自身もとても変わって来た様に感じています。
感謝。
もっと成長していつか何か恩返しができますように(*ˊᵕˋ*)


その後小倉さんのサイン会をお待ちしている間、調律師さんがお声がけして下さり
舞台のナネッテ・シュトライヒャーを触らせて頂けました。
いつもお世話になっている調律師さんは
シンフォニーホールやいずみホールを担当されています。


音は少しだけInstagramにあります♪



小倉さんがお帰りなられた後も遅くまで、旦那様と阿部さんが小倉さんのお話に基づいてプレイエルを研究研究。
夫はいつもロンドンやパリなどの修復師さんや美術館に連絡を取りながら、
昨日今日も、色々試し、調べ、ショパンと同年代の1834年にパリで出版された調律師さんの本を読み、
慎重に慎重に、当時の音をさらに引き出そうといつも奮闘しています。
とはいえ、好きな事なのでとても楽しそう・幸せそうで、発見をしては興奮気味です(笑)
最初にこの楽器を修復して下さったイギリスのDavid Winstonさんの凄さも、何故そうしてあったのか、
楽器を知るほど解ってきました。


こだわり具合の似ている仲良しの2人。
いつもソファでエンドレスに音楽を聴いています(笑)


小倉さんも仰っておられましたが、
ピリオド楽器の修復には慎重さや謙虚さが本当に必要で、
色々な方が色々な方向から様々な情報や意見・感触を下さっても、
やはり入念に研究しなければ、楽器が本来とは全く違うものになってしまう可能性があります。
私達の耳は、どうしても既にモダンの耳なので、知らない内に「楽器をより鳴らす」方向に持って行ってしまうからです。

でもその修復の過程は、演奏者が楽譜と向き合う時と本当に同じで、
「相手(作品・作曲者・楽器)がどうなのか」を慎重に尋ねてゆきます。
こちらがしたい事をして自分を表現する道具にするのではなく、
対話をし、相手をどう生かすかをひたすら見つめる。

プレイエルに携わる事は、とても素晴らしいなと思える作業、また、思わぬ発見、そしてこれまでの概念の書き換えが沢山あります。
楽器を通してまたまた音楽の素晴らしさ、
感謝と幸せをいつも感じています。

それもこれも、ありがとうショパン♪ です。(笑)


歴代の楽器オーナーの名前が記録されているサイト。
製品番号から楽器の正確な年代も解ります。
プレイエルの内部にあるサインと同じ名前があり、
楽器が会ってきた人の温度と歴史を感じられる瞬間。

私のCD制作、とても遅れていますが、
19世紀に楽器を作った方、修復した方、174年の間の代々の楽器のオーナーさんの事を考えても、
毎日とはいえ4ヶ月弾いただけで録音したものは、やはり失礼なように感じました。
また、弾けば弾くほど発見も多く、弾き方も楽譜の読み方も指遣いも、
この2年でどんどん変わりました。
ですので一昨年と去年録音したものも録り直したいと考えています。
私がポーランドやパリ・ノアンで感じた様々なショパンがまたここに繋がるように
真摯にCDを作りたいと思っています。
お声がけ下さる皆様に早くお届けしたいところですが、なんでもおそいじっくりな私、、
のんびりお待ち頂けると嬉しいです。



さて、今は再来週のコンサートのオペラアリアの勉強、歌詞読みにアップアップです。
こぼれ話はまたTwitterで(?) 書ければと思います。(*ˊᵕˋ*)




スポンサーサイト




Please click everyday ❤︎




* 関連記事 *
  • フォルテピアノの魅力。 (2019/03/07)
  • エラールを弾いて (2010/12/26)
  • ハンマー (2012/04/22)
  • 黙って聴いている (2018/04/23)
  • プレイエルを弾いて (2010/11/24)

  • .find_in_page{background-color:#ffff00 !important;padding:0px;margin:0px;overflow:visible !important;}.findysel{background-color:#ff9632 !important;padding:0px;margin:0px;overflow:visible !important;}