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Pianist 早川奈穂子 Official Blog

harmonie des fleurs * ハナのハーモニー

アナリーゼと演奏表現の結びつき

Categorytravail * お仕事 instruction * 指導
長文です🌱

コレペティの時にどの方にもよくお伝えすることの1つに、
和声機能の基本があります。
西洋音楽の「暗黙の了解」です☘️

どの音がテンションが高く、エネルギーが強いのか、
どこを目標に、音楽は進んでいて、
それまでにどんな階層がいくつ積み重なっているのか。

それらは、
1音同士で見る時には和声音と非和声音、
和音同士で見る時には和声機能、
フレーズで見る時にはゼクエンツや構成から
発見することができます。

その無数の数学的な美しい組み合わせの大前提を踏まえられていると、
歌詞の解釈からのみの「想い」や「意味」によって音楽の軸が気まぐれになることがないので
伴奏の音楽と方向性がずれてしまうことがなく、
作曲家が元々意図し構成している表現が
自然に立ち昇ります。

また、メロディーの音が和音の中の第5音だったりする場合は、
根音を意識の中で把握しておくと音が取りやすくなったり、
第3音が解っていれば第5音の明暗のニュアンスを変えられたり、
コロコロ転調する中での導音や属音にちゃんとテンションがかかることで
音楽に推進力が生まれます。

また、拍子や構成によるエネルギーの流れを把握しておくと、
身体が自然にrelease ⇄concentrateすることでその力を配分でき、
高音を出す1~4拍前のエネルギーのうねり(しなり)を使って、高音が楽に出たりします。
 
そうしますと、ピアノやオーケストラの伴奏と合わせる前に
音楽の想定やピッチ(和声感)も一致するので、
「思っていた感覚と違った」ということがなくなり、
両者多少揺れても軸になる音への方向性の共通認識があるため、
息の運びが楽にでき、合わせやすくなったり、
自分がしたい間合いが指揮者さんやオケの皆様・ピアニストに
無理なく自然に伝わったりします☘
 
クラシック音楽の演奏が「演歌」になってしまうか、
「西洋音楽」になるかの違いも、そこにあります。
 

ピアノソロのお勉強でも同じですが、
まだ習っていない時にCDなどでそれらを得ようとしてもなかなか難しく、
表面の強弱やテンポ感・揺れのみに意識がいってしまい、
本当にされている奥のその機能は、
やはり逐一指摘してもらいながらこまめに習い、
その視点を持った状態でたくさんの曲をこなし、法則を体感しなければ
なかなか知ることが難しいのですね、、。

文章だけで伝える事もできませんので本も出版されていませんし、
ネットで検索して解ることでもありません。。
私もまだ知らない時は、できていない事も解っていませんでした。
 
でもなんとなく学生の頃、
「何か私が知らないことがある」事を感じていましたので先生を探しました。
見つかった時にも、今から思うとその先生の本当の素晴らしさはまだまだ全ては見えていなく、自分が解るようになって、ようやく解っていなかったものが解りました。
 
そして、最初からこれらを習えたら、
たくさんのことが楽になる、できること・楽しめる事がとても増えるなと、
とても思いました。
ですので、生徒さんには小学生のうちから伝えています☘️(o^-^o)
 

そのために、調判断や和声判別ができることは必須になります。
調が解らなければ、和声も解らず、構成の区切りや「特別な音」も見えず、どこを軸にするかが解らないからです。
 
2音から始まる音の関係性、その演奏での表現の仕方を一通り学ぶと、
それらを踏まえている演奏も聴こえるようになります。
 
 
今日も「ピアノは習っていたけれど、ただ音を弾くことしか習わなかった」
「バッハのインベンションもただ弾いただけで、音の色々な意味は知らなかった」
とお話される方がいらっしゃいました。
 
昔は黎明期だったこともあり、まだ日本にそのような教育が広がっていなかったんですね。。
演奏に直接繋がるアナリーゼや奏法も、私達より上の世代は皆、
習えたのは音大を出てから・留学してから、という人がほとんどです。
 
そんな事もあり、今も先生にソルフェージュや楽典・アナリーゼを勧められても、
その必要性がよく解らず、躊躇する親御さんも多いと思われますが、
練習時間を減らせることにもなり、
何より音楽の素晴らしさがより感じられるようになりますので
是非それぞれの先生に習われることをお勧めします。 ⁎ˇ◡ˇ⁎

 

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