Associated Boad of the Royal School of Music 👑 英国王立音楽検定
Categorytravail * お仕事 instruction * 指導
生徒ちゃん(中学3年生)、無事に最優秀のスコアで合格しました💮
in ABRSM(英国王立音楽検定 )👑
昨年の短期単身留学の後に突如、進学に必要と報告を受け、
シラバスを熟読し、過去問題に全て目を通しレッスン計画を立て、足りない所を補い、
一度で済むように一番上のレベル(G8)を受験してもらいました🌱
必要な音楽知識の範囲が広い、ヨーロッパスタイルな試験なので、
一緒に勉強したこの6年の総復習にもなりました。
ピアノのことだけでなく、レッスンの中でお話していました、スタイル&ピリオドのこと、オーケストラのこと、音楽全般の事が試験で試され、
私にとってもまた伝え直せる良い機会となりました。
子どもたちというのはどの子もそうなのですが、小学生の頃に教えたことはポカーンと、すっかり忘れています。(笑)(o^-^o)
でも身体にはちゃんと入っていて、表現や技術としてはできているんです。
その辺りを、もう一度頭で確認しておける作業でした☘
頭で整理できると、その後の練習の効率が良くなりますね。

試験官さんの講評。乱筆にて、、判読できない単語多数です(笑)
でもたくさんお褒め頂いていて、試験を楽しんで下さった様。
こちらのイギリス式の試験内容・メソッドがとても良かったので、
ご興味のあられる方にご紹介。
内容は、音楽理論と実技に分かれています。
●音楽理論
ペーパー試験は昨年受け、こちらを合格してピアノ実技の上級グレードを受ける資格が得られます。
日本の音大入試レベルの楽典と同じ内容、プラス、少しだけ作曲課題があり、
「チェロorクラリネットの旋律を作りなさい」などですので、
それぞれの楽器の音域の知識も必要です。
「◯の音を1オクターブ下げてチェロ譜(テノール譜表)に書き換え、その楽器群とは違う楽器群を答え、その中で一番低い楽器を答えなさい」(金管楽器:チューバ)など、
ピアノ科でもオーケストラの知識も求められます。
●ピアノ実技(G8)は
スケール(各調・半音階・全音音階・3度・6度)とアルペジオ(属七・減七含む)と、
バロック・古典・ロマン~近現代の3曲を
それぞれ指定の課題曲から選び演奏する、
日本の音高~音大入試・イギリスの音大入試くらいのもの。
生徒ちゃんはスカルラッティのソナタ、モーツァルトのソナタ、ドビュッシーを弾きました。
選択曲には、バッハ平均律や組曲、ベートーヴェンソナタ~ラフマニノフの小品や中国の作品、プーランクやガーシュウィンまであり、近現代は面白い指定曲でした。
課題曲自体はそれほど難曲なものではありませんが、
検定全体の傾向を見ていますと「楽曲理解・音楽性のある技術」
を求められている様に感じました。
ピアノ実技の方は、小学生のうちにとてもよく頑張っていた子で、
語法や構築・奏法などの基礎はある程度伝えられており、
少しのアドバイスで楽曲をそれなりに仕上げる事ができる状態ですので、
あまり心配ありませんでした。
3曲ともほぼ満点に。
●オーラルテスト(聴音(旋律・リズム・和声)・視唱&楽曲分析の口頭試問)は
日本の音大入試よりもより和声感や和音の知識、調性判断、楽曲分析力がより求められる様子です。
生徒ちゃんは小学生の内に桐朋の音楽教室や作曲家の南木千絵先生の元などでソルフェージュをたっぷりしていましたので、少しの対応で済みましたが
終止判定や初見のレッスンを重点的に、ポイントやコツを絞って少し準備しました。
オーラルテストの名の通り、全て紙は見ず、書き取らず、
音楽を聴いて耳だけでその場で答えてゆく形。
各調カデンツ和音の終止判定(完全・半・偽・変格)と、最後3つの和音の和音記号判別、転回型も答えます。
楽曲分析では、転調の調関係、テクスチャや様式&時代、などなどを答えます。
聴音は単旋律だけ、進行のない和音だけを聴かせられることは一度もなく、
3~4声の中からバスだけなどを聴き取り、歌って答えます。
視唱も自分の旋律だけでなく、対旋律がピアノで弾かれ、それと共に歌わせられます。
これらは実際アンサンブルをする時に必要な力で、
いつも相対的な音のある「音楽」の中で行われ、とても実践的で音楽的な方法で良いなと思いました。
●初見視奏は
課題例ではフラット5つまでの楽曲で、バロックスタイル~20世紀、ジャズ・民族的な響きの音楽まであり、
5拍子や7拍子の課題もあるので、その準備もしました。
これらの初見課題に目を通し分析するだけでも、
自然な形で音楽・時代・様式をたくさん俯瞰し、借用和音の特性などなどについて対話することができ、
とても良いメソッドだと感じました。
音大を卒業してから留学するとこれらの試験は免除になるので、
日本人はあまり触れない方法に感じました。
生徒ちゃんのおかげで私も知ることができました☘
ピアノ曲だけ、習っている曲だけを弾けるようにするのではなく、
クラシック音楽全体の中で、その1曲がどんな風に存在しているのか、
関連する作品、作曲家、その音色、
そんな事を自然に身につけられているかを試されるように思います🌱
勉強のほうもとてもよくがんばっていて、自分の夢に向かって、自発的に取り組んでいる様子🌱✨
夢があると、中高生時代は本当に忙しいですよね。。
私もピアノの練習と勉強で1日詰め詰めだった日々を思い出します。
でもその分学校で息抜き、enjoyしていました。
生徒ちゃんは小さな頃から知的好奇心がある子なので、
これからも何でも楽しんで、学んでゆける事でしょう。ˇ◡ˇ


ピアノの方は次はリサイタルの準備です。
春に皇帝コンチェルト(2 pianos)などを弾きます。
それがたぶん最後の送り出し作業。
飛行機の整備士の様な気分です。
She's expanding her wings before taking flight 🕊🌈🇬🇧
いつも彼女とご家族、その周りの人にたくさんの幸せが降り注ぐことを
お祈りしています🍀
in ABRSM(英国王立音楽検定 )👑
昨年の短期単身留学の後に突如、進学に必要と報告を受け、
シラバスを熟読し、過去問題に全て目を通しレッスン計画を立て、足りない所を補い、
一度で済むように一番上のレベル(G8)を受験してもらいました🌱
必要な音楽知識の範囲が広い、ヨーロッパスタイルな試験なので、
一緒に勉強したこの6年の総復習にもなりました。
ピアノのことだけでなく、レッスンの中でお話していました、スタイル&ピリオドのこと、オーケストラのこと、音楽全般の事が試験で試され、
私にとってもまた伝え直せる良い機会となりました。
子どもたちというのはどの子もそうなのですが、小学生の頃に教えたことはポカーンと、すっかり忘れています。(笑)(o^-^o)
でも身体にはちゃんと入っていて、表現や技術としてはできているんです。
その辺りを、もう一度頭で確認しておける作業でした☘
頭で整理できると、その後の練習の効率が良くなりますね。

試験官さんの講評。乱筆にて、、判読できない単語多数です(笑)
でもたくさんお褒め頂いていて、試験を楽しんで下さった様。
こちらのイギリス式の試験内容・メソッドがとても良かったので、
ご興味のあられる方にご紹介。
内容は、音楽理論と実技に分かれています。
●音楽理論
ペーパー試験は昨年受け、こちらを合格してピアノ実技の上級グレードを受ける資格が得られます。
日本の音大入試レベルの楽典と同じ内容、プラス、少しだけ作曲課題があり、
「チェロorクラリネットの旋律を作りなさい」などですので、
それぞれの楽器の音域の知識も必要です。
「◯の音を1オクターブ下げてチェロ譜(テノール譜表)に書き換え、その楽器群とは違う楽器群を答え、その中で一番低い楽器を答えなさい」(金管楽器:チューバ)など、
ピアノ科でもオーケストラの知識も求められます。
●ピアノ実技(G8)は
スケール(各調・半音階・全音音階・3度・6度)とアルペジオ(属七・減七含む)と、
バロック・古典・ロマン~近現代の3曲を
それぞれ指定の課題曲から選び演奏する、
日本の音高~音大入試・イギリスの音大入試くらいのもの。
生徒ちゃんはスカルラッティのソナタ、モーツァルトのソナタ、ドビュッシーを弾きました。
選択曲には、バッハ平均律や組曲、ベートーヴェンソナタ~ラフマニノフの小品や中国の作品、プーランクやガーシュウィンまであり、近現代は面白い指定曲でした。
課題曲自体はそれほど難曲なものではありませんが、
検定全体の傾向を見ていますと「楽曲理解・音楽性のある技術」
を求められている様に感じました。
ピアノ実技の方は、小学生のうちにとてもよく頑張っていた子で、
語法や構築・奏法などの基礎はある程度伝えられており、
少しのアドバイスで楽曲をそれなりに仕上げる事ができる状態ですので、
あまり心配ありませんでした。
3曲ともほぼ満点に。
●オーラルテスト(聴音(旋律・リズム・和声)・視唱&楽曲分析の口頭試問)は
日本の音大入試よりもより和声感や和音の知識、調性判断、楽曲分析力がより求められる様子です。
生徒ちゃんは小学生の内に桐朋の音楽教室や作曲家の南木千絵先生の元などでソルフェージュをたっぷりしていましたので、少しの対応で済みましたが
終止判定や初見のレッスンを重点的に、ポイントやコツを絞って少し準備しました。
オーラルテストの名の通り、全て紙は見ず、書き取らず、
音楽を聴いて耳だけでその場で答えてゆく形。
各調カデンツ和音の終止判定(完全・半・偽・変格)と、最後3つの和音の和音記号判別、転回型も答えます。
楽曲分析では、転調の調関係、テクスチャや様式&時代、などなどを答えます。
聴音は単旋律だけ、進行のない和音だけを聴かせられることは一度もなく、
3~4声の中からバスだけなどを聴き取り、歌って答えます。
視唱も自分の旋律だけでなく、対旋律がピアノで弾かれ、それと共に歌わせられます。
これらは実際アンサンブルをする時に必要な力で、
いつも相対的な音のある「音楽」の中で行われ、とても実践的で音楽的な方法で良いなと思いました。
●初見視奏は
課題例ではフラット5つまでの楽曲で、バロックスタイル~20世紀、ジャズ・民族的な響きの音楽まであり、
5拍子や7拍子の課題もあるので、その準備もしました。
これらの初見課題に目を通し分析するだけでも、
自然な形で音楽・時代・様式をたくさん俯瞰し、借用和音の特性などなどについて対話することができ、
とても良いメソッドだと感じました。
音大を卒業してから留学するとこれらの試験は免除になるので、
日本人はあまり触れない方法に感じました。
生徒ちゃんのおかげで私も知ることができました☘
ピアノ曲だけ、習っている曲だけを弾けるようにするのではなく、
クラシック音楽全体の中で、その1曲がどんな風に存在しているのか、
関連する作品、作曲家、その音色、
そんな事を自然に身につけられているかを試されるように思います🌱
勉強のほうもとてもよくがんばっていて、自分の夢に向かって、自発的に取り組んでいる様子🌱✨
夢があると、中高生時代は本当に忙しいですよね。。
私もピアノの練習と勉強で1日詰め詰めだった日々を思い出します。
でもその分学校で息抜き、enjoyしていました。
生徒ちゃんは小さな頃から知的好奇心がある子なので、
これからも何でも楽しんで、学んでゆける事でしょう。ˇ◡ˇ


ピアノの方は次はリサイタルの準備です。
春に皇帝コンチェルト(2 pianos)などを弾きます。
それがたぶん最後の送り出し作業。
飛行機の整備士の様な気分です。
She's expanding her wings before taking flight 🕊🌈🇬🇧
いつも彼女とご家族、その周りの人にたくさんの幸せが降り注ぐことを
お祈りしています🍀
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